2019/11/02 21:18

最近は耐熱PLAモールドを使った138℃低融点合金の鋳造に取り組んでいます。
どこまで設計の自由度があって、どんなものができるのか?
自分もよくわかっていません。いろいろ作って実証しているところです。

今回はこちらの形状でコマを作ることにしました。
フィラメントは160℃耐熱のLFG30です。


内面をきれいにしたいのでサポート付きで造形しました。
同じパーツを上側3個、下側3個ずつ造形します。


サポートを除去し、研磨して組み合わせるとこんな感じになります。

造形したままだと耐熱がないので、アニール処理を行います。
部品をトレーに並べて100℃ x 20分オーブンで加熱。これで160℃まで耐熱性を上げることができます。


後は組み立てて、準備しておいた低融点合金を流し込むだけ。

低融点合金を流し込んだところ。今回のモールドだと冷えて固まるまでに15分くらいかかりました。

十分冷えた後で型を割って取り出していきます。ペーパーナイフで合わせ面をこじってちょっとずつ開けていきます。

かたいのでちょっと大変なんですが、6つのモールドのパーツをすべて外していきます。



30分ほどかけてすべてモールドをはずしました。

後は湯口とバリが残っているので、カット・バリ取りしてできたのが下の写真。
わりとうまくいきました。


回してみました。結構スムースな回転です。うまく芯を出してやると1分くらいまわってくれます。

興味のある方は下記のフィラメントで同じようにモールドを作って
低融点合金の鋳造ができます。ぜひお試しください!