2020/07/20 23:27

導電性フィラメント EV30Sで板状の造形品を作り、厚み変更時の抵抗値データをとってみました。



それぞれ 50 x 10mmで、厚みは1, 2, 3, 5, 10mmの5水準です。
造形条件は下記の通り。

◆導電性フィラメント EV30S 造形品厚み変更テスト 造形条件
ノズル温度:240℃
ベッド温度:85℃
造形ピッチ:0.15mm
ノズル径:0.4mm(真鍮)
造形速度:60mm/s
Infill:50%(Rectilinear)

EV30S造形品の抵抗値は造形直後が少し高く、経時で低くなっていく傾向があります。抵抗値は24H経過するとほぼ安定します。
今回は造形直後と24H経過後の2つで傾向をとってみました。
抵抗値は3Dプリントの積層の影響を受けるので、Z方向で測定すると体積抵抗は大きめになり、X-Y方向で測ると低めになる傾向があります。
今回は長辺側の側面に端子を当ててX-Y方向で測定しました。結果は下記の通りです。


こちらが生データ。
形としては小数点第一位まで書いてありますが、測定バラツキが大きく、実際はそこまで精度はありません。端子の当たり方でずいぶん差がでます。きちんと評価するなら銅テープを貼って測定するなどが必要かもしれません。

どうやら薄いと表面抵抗が支配的になり、厚いと体積抵抗の影響が大きくなるようです。
まだいろいろ調べていくことがありますが、まずは基礎データということでご紹介しました。