3DプリンタのABSについてついて得られた情報をメモ書きで残しておきます。

・3Dプリンタ用ABSのガラス転移点は100℃ではなくてやっぱり80℃だった?!

・3DプリントによってTgが上昇する?!

この文献より。

◆ABSフィラメント

メーカー：Fabbxible Technology (Malaysia)

フィラメント径： 1.75 ± 0.05mm

密度：1.09g/cm3

MFR： 5.94g/10min (2.16 kg, 220°C) 

　　　13.54 g/10min (2.16 kg, 240°C)

文献中には記載がありませんが、おそらくこれではないかと思われます。

文献自体は反りについて書いてありますが、

その中で3Dプリント後のTg（ガラス転移点）について結果があります。

ABSフィラメント：80.1°C

3Dプリント後（220℃、ベッド90°C）： 88.5°C

3Dプリント後（220℃、ベッド110°C）： 89.0°C

＊3Dプリンタ用ABSのTgは80℃付近

　ABSのTgは一般的に約100℃とされているが、今回はこれよりも低い。

　モノマー量の違いによる可能性があるとのこと。

＊3DプリントによってTgが上昇する

　ポリマーが薄く積層されることで、ポリマー鎖の移動度が下がる。

　そのためプリントされたサンプルのTgが上昇すると考えられる、とのこと。

一般的なことなのかちょっとよくわかりませんでした。

もう少し裏付けや別の角度での情報が欲しいところですね。引き続き調査していきたいと思います。