2021/03/18 11:06

スライサー吐出パターンにおける各箇所の呼び方です。スライサーはパラメータについて文章でしか説明がないことが多く、イメージがつかみにくいことがありますが、図を通して大まかなイメージはつかめるのではないかと思います。文献での言い方ですので各スライサーでは多くは別の名称になっているかもしれません。下は簡単な外周とインフィルの模式図です。外周とインフィルで条件を変えて微調整することが多いですが、吐出パターンでも外周とインフィルは分けて設定ができるようになっています。



1. Contour width
外周の線幅。

2. Contour to contour air gap
外周の壁と壁の間隔。最外周の壁と内側の壁で速度を変えているときは線幅が変化することがあるので考慮に入れるとよい。現物を見て隙間ができている場合は間隔を狭くし、オーバーラップしているときは間隔を広げる。

3. Air gap
インフィルの線と線の間の間隔。ボトムレイヤーやトップレイヤーの時は間隔が大きく開きすぎるとスカスカになる。現物を見て隙間ができている場合は間隔を狭くし、オーバーラップしているときは間隔を広げる。

4. Raster width
インフィルを埋めるときの線幅。ノズル径、プリント速度、フローなどに応じて微調整する。充填インフィル%を上げた場合は圧力が高くなりやすく、外周とインフィルの吐出線幅の差が大きくなることがあるので考慮に入れるとよい。

5. Raster angle
選択したパターンで埋めるときの角度。オブジェクトの配置に対してバランスが悪くなる場合は角度を調整するとよい。

6. Number of contours
外周の壁の数。

7. Perimeter to raster air gap
インフィル部と外周の壁との間隔。ノズル径、プリント速度、フローなどに応じて微調整する。切り返しの時に外周の壁とノズルの距離が近すぎると圧力が高くなり過剰充填になりやすいので考慮に入れるとよい。