2022/03/05 18:07


世界の2021年プラスチック生産量は3億6700万トンとなりました。このうちバイオプラスチックが占める割合は1パーセント未満です。EuropeanBioplasticsによると、世界のバイオプラスチック生産能力は2021年の約242万トンから2026年には約759万トンと3倍以上に増加し、世界のプラスチックに占めるバイオプラスチックの割合は生産は約2%となる見込みとなっています。

バイオプラスチック生産のためにはバイオマス原料が必要となります。このバイオマス栽培ために使用される耕地は2021年で70万ヘクタールと推定されています。これは世界全体の耕地面積50億ヘクタールの内0.01パーセント強しか占めていません。今後世界のバイオプラスチック生産の大幅増加に伴い、バイオプラスチック用耕地は増加するものの、それでも2026年時点では0.06パーセントを下回る見込みで、食品や飼料生産と競合が起きる可能性は小さいと考えられています。

2021年のバイオプラスチック生産実績 242万トンの内訳は下記のとおりです。

✅生分解性プラスチック 64.2%(155.3万トン)
PBAT 19.2% (46.4万トン)
PBS 3.5%(8.5万トン)
PLA 18.9%(45.7万トン)
PHA 1.8%(4.3万トン)
でんぷんブレンド樹脂 16.4%(39.6万トン)
セルロースフィルム 3.2%(7.7万トン)
その他生分解性プラ 1.2%(2.9万トン)

✅バイオベースプラスチック/非生分解性 35.8%(84.2万トン)
PE 9.5%(22.9万トン)
PET 6.2%(15万トン)
PA 9.1%(22万トン)
PP 1.9%(4.5万トン)
PTT 8.1%(19.6万トン)