2023/12/24 20:57
140℃耐熱PLAフィラメントを10月より製造していましたが、ようやく予定数量分が完了しました。これで今年のロットは製造完了となります。おかげさまで需要が増えてきたため、今回はスプール巻き長尺品の数量を増やして対応しました。
押出機も安定しています。ただ、導入から6年近く経過しており、樹脂の吐出量が少し落ちてきた気もします。すでに廃番になっている押出機で交換部品もないため、そろそろ引退かもしれません。
これが最終ロットの加工エンド。最後は数量が足りないので端尺品になります。
どうしてもフィラメント製造の際には樹脂投入の関係で余分が出たり、汚れ不良など外観の関係で製品にならなかった部分が端尺品としてでてきます。これらは自分の造形用としてためていましたが、今回すべて放出し、お買い得品として販売させていただきました。これが予想外に好評で、Xでのポストから8分で完売になりました。ご購入いただいた方、ありがとうございました!
140℃耐熱PLAフィラメントはNature3D商品の中で最も数量が出るフィラメントで、工業用の耐熱用途としても、個人向けの高精細用途としても、どちらも評価をいただくめずらしいフィラメントです。樹脂は特性をとると造形性が悪くなったり、逆に特性を取ると造形性が悪くなるすることがありますが、140℃耐熱PLAフィラメントは3D用の樹脂としてバランスがとれているのだと思います。
140℃耐熱PLAフィラメントは現在ラボ的に少量を製造していますが、フィラメント量産、市場での展開をお考えのメーカー様がありましたらぜひ協業させていただければと思いますので、ご興味があればお声がけください。
これまでPLAは長らく様々なフィラメントの検討を行ってきており、配合を変えたりコンパウンドを変えたりしてたくさんの試作品を作ってきました。これまで様々なフィラメントを試作品としてご評価いただいたり、販売をさせていただきましたが、フィラメントとしてのPLAの開発は一旦終了とさせていただいています。
PLAはフィラメント用の樹脂としてのスタンダードとなっており、市場でも様々な特徴を持つフィラメントが販売されています。その中でNature3Dでは見過ごされがちなPLAの結晶化からくる耐熱性に着目したフィラメントを中心に扱ってきました。
現在ショップでは160℃耐熱品のPLAフィラメントと140℃耐熱品のPLAフィラメントを扱っておりますが、今後は140℃耐熱品に集約します。160℃耐熱品は在庫がなくなりましたら廃番とさせていただく予定です。160℃耐熱品をお求めの方は今のうちにお求めください。