2024/03/29 08:48


140℃耐熱PLAフィラメントの製造準備を行っています。写真は樹脂の乾燥の様子です。一旦トレーに樹脂を入れてオーブンで乾燥します。

押出1号機は、いつもは別の樹脂でテストを行っていることが多く、清掃のためにPE(ポリエチレン)で押出機内を事前に置換してあります。このPEをパージしてPLAに切り替えるところから押出機での作業はスタートします。1号機はスクリューを抜き取って清掃することができないため、樹脂の切り替えは少し時間がかかります。


まず最初は太い径の金型をつけ、十分にパージします。


次に所定の金型に変更。


さらにパージします。一見樹脂が切り替わったように見えますが、まだPEが押出機の中に残留しています。残留樹脂があると押出の際に突発で吐出がヨレて不良になってしまいます。そのためしばらく吐出を続け、安定してトグロを作れるかどうか確認します。トグロが安定して作れない場合はまた太い径のものに切り替えてパージし、再度トグロ確認という作業を安定するまで繰り返します。この作業が終わって初めてフィラメントの加工に移ることができます。

おかげさまで140℃耐熱PLAフィラメントは安定してお求めいただけるようになってきました。このフィラメントは工業用途としても、高精細造形用途としても評価をいただいています。今回で150kg目の製造になります。長尺品の需要が多くなってきましたので、以降は長尺品をメインに作っていく予定です。