2024/05/31 17:53
生分解性塗料はこれまでいくつかの課題を解決し、かなり実用に近くなっています。次に改善したいのはシンナー臭です。これは使っている溶剤に起因するもので、適切に換気さえしていればいいという考えもあります。ただしDIYで扱うことを考えると、会社にあるような万全な換気環境がない場合も想定されるため、より安全性が高いに越したことはありません。
そのため、使っている溶剤の一部を変更して改善検討を続けています。これによってさらに低毒性・低臭気となるほか、溶剤の沸点が上がることから乾燥速度がよりゆっくりになり、カブリ(白化)やレベリング性の改善ができることになります。より安全性が高くなるほか、使い勝手もよくなります。
これまでの生分解性塗料は構成成分の90%が有機則対象の溶剤でしたが、今のところ溶剤変更によって有機則対象の溶剤の使用を60%にまで減らすことができています。
この組成が実用の塗料として使えるかどうか、今後も検討を進めていきます。