2024/09/14 11:46
酢酸セルロースバインダー溶液の組成を変更し、いろんなサンプルが作れるようになってきました。

これまでのバインダー溶液では、乾燥するとクラックが入ってしまうことがありました。塗りムラからくる偏肉や、日の当たり方の違いによる乾燥速度の分布ができてしまうことが原因だと思われます。バインダーを柔らかい組成にすることで対応しました。

フライアッシュ

フライアッシュ+木粉

炭酸カルシウム

炭酸カルシウム+竹粉
いずれのサンプルでもクラックが起きなくなりました。

この左官材は水や油を吸い込みやすい特性があります。試しにヒバ油を吸い込ませてみました。

塗った直後は油で覆われるのですが…。

すぐに吸い込んで表面に光沢がなくなります。

指で触ってみました。

べたつきはまったくありません。
珪藻土のような感じの、吸放湿を持つ素材として使えるかもしれません。今回はヒバ油を使いましたが、ほかにも香料や忌避剤などの担体としてもよさそうな気がします。