2024/10/09 10:33
市販の導電性フィラメントで多いのはPLAとABSです。しかし、これらの樹脂は吸湿性があります。吸湿したフィラメントは、ノズルから出たビードに微少な気泡を作り、ビード内に欠陥ができます。これらの欠陥は導電パスの障害になります。
ビード内に欠陥がなければ、電子は導電パス中を抵抗なく流れることができます。
一方、ビード中に気泡などの欠陥がある場合、電子は欠陥に衝突したり、欠陥を迂回しなければならなくなります。衝突や迂回は電子の流れを妨げることになり、造形品の抵抗値が不安定になったり抵抗値が上がってしまうことがあります。
Nature3Dの導電性フィラメントはHIPSです。HIPSは非吸水であるため、造形品に欠陥が発生しにくく、抵抗値は安定しやすい傾向があります。