2024/11/13 12:34
ついに、生分解性酢酸セルロース樹脂を使ったエアブラシカラー塗装に成功しました!
酢酸セルロースのエアブラシ塗装はこれまであれこれ試してきたのですが、すぐに詰まってしまい、まともに吹くことができませんでした。エアブラシで扱うには揮発速度と粘度のバランスが重要です。溶液の揮発速度を遅くし、さらに粘度を下げるというアクションが必要になります。
酢酸セルロースの溶液系では、どうしても揮発速度と粘度がトレードオフになってしまいます。揮発速度を下げると粘度が上がってしまうため、すぐに詰まってしまったり、吹いたときにダマになってしまうということが起きていましたが、今回処方を改善し、二つを両立させることができました。
溶剤も低毒性のものを使いました。エアブラシでは溶剤は噴霧となるため、特に取り扱いに注意が必要になりますが、低毒性であることは大きなメリットになりそうです。
3D造形・塗装・接着・ハードコートまですべて酢酸セルロースのオール生分解というのも見えてきました。
まださらなる検討が必要ですが、エアブラシで使用できるようになれば、酢酸セルロース樹脂のDIYでの用途がさらに広がりそうです。