2025/02/09 09:39

トランプ政権に代わることで、石油系プラ回帰への動きが出るのではと思っていたのですが、どうやらそうなっていきそうな雰囲気になってきました。


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トランプ米大統領は7日、バイデン前政権がプラスチックごみ対策として推進した紙製ストローの導入を阻止する大統領令に署名する方針を明らかにし、「プラスチックへの回帰」を宣言した。「機能しない紙製ストローを求めるバイデン(前)政権のばかげた動きを終わらせる大統領令に来週署名する」と自身のソーシャルメディアに投稿した。
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「機能しない紙製ストロー」という表現は言い得ていて、日本でも、口当たりが悪いとか、ふやけてくるなど、あまり評価はよくないようです。過度な切り替えや、パフォーマンスのようなことはやめようという意図かと思います。

これだけなら表面的な対応へのけん制と映るのですが、トランプ大統領は、1月20日の就任初日に、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から離脱する大統領令に署名しました。

エネルギー価格を下げるため、「掘って掘って掘りまくれ!」という発言も行っていて、原油の掘削もLNG輸出も拡大し、前政権の排ガス規制は廃止し、バイデン政権のエネルギー政策は180度転換されることとなりました。

アメリカが環境問題への取り組みに消極的であることが浮き彫りになったことから、トランプ大統領の2期目任期中は、プラスチック問題についても進展は期待薄になるかもしれません。

ただ、プラスチック使用量削減という世界的な動きには沿っておらず、アメリカの都合だけで環境問題を先送りすることはできないのも事実です。プラスチック削減や生分解性プラへの切り替えは目先の動向に左右されず、粛々と進めていくことが必要かと思います。