2025/06/25 08:52

ねり樹脂に蛍光染料を入れてみました。

釣りではよく蛍光色のワームを見かけます。蛍光物質が紫外線を吸収して可視光線として放出するため鮮やかに見えます。水は長波長の光をよく吸収するため、深度が深くなると赤色の光が届きにくくなる一方、青色や紫外線などは比較的届くようです。水の透過率スペクトル測定

そのため、紫外線を受けて発光する蛍光色は釣りではわりと好んで使われます。特にケイムラ(蛍光むらさき)が魚に対するアピール効果が高いようで、よく商品にも表示されています。

これがピンクで使った蛍光染料です。本来は染料をふきつけて、アイロンで加熱固着することで発色させる使い方ですが、今回は樹脂にねり込んで使うことにしました。

これが染料の中身。一見蛍光とは思えないような色味です。蛍光増白剤と赤染料の混合物のようにも見えます。

添加量がごく微妙なので、一旦染料を高濃縮したマスターバッチを作りました。アイロンで加熱して水洗いするのが本来の使い方のため、このマスターバッチも同様に電子レンジで加熱し、水洗いしてあります。

作ったマスターバッチをプレーンのねり樹脂に足します。

これを練り混ぜていきます。

UVライトを当てながらマスターバッチを足し、完成したのがこちら。

UVライトを当てると暗闇でよく光ります。