2025/10/10 11:43

これまで作った「モノ」をお見せする機会は何度もありました。展示会で試作品を並べて、その説明をする、といったことがこれにあたります。

でも、「モノをどういう思想で作っているか」ということを説明する機会というのはなかなかありません。11月の講演では、この「思想」に焦点をあてて話をさせていただくことになります。

モノを作る上で、どう考えているかということを語るのは案外難しいものです。当方の場合、これかなという直感が働いて、それに基づいてプロセスを固めていくという感じです。どう考えているか意識はしませんが、言語化していないものの、何かしら基礎になっている考え方があるはずです。

頭にあるもやもやしたものを文章にし、図にしていくのはなんだかんだ大変で、お話をいただいた8月からずっと散発的に資料を作っています。一生懸命に考えてできるものでもなく、一旦離れて客観視するみたいなこともいるので、なかなか時間がかかります。こういう資料作りはスムーズにできる人もいますが、自分はプレゼン屋ではないのでいつも難渋します。

資料を作っては消し、いいたいことはこれじゃないと苦労しながらも、ようやくおぼろげに全体像のようなものはできてきました。

講演でお話させていただくのは二点です。

一点目はフィラメントの企画開発です。どのようにコンセプトやアイデアを具体化しているか、考え方のところです。フィラメントの開発をやっているところは日本にはほとんどないようです。企業さんの中ではいくつかあるかと思いますが、それが表に出てくることはほとんどないので、知りえる機会はまずありません。おそらくイメージがわかない方が多いのではないかと思います。

フィラメントは領域が広いのですべてをお話しすることはできませんが、大まかなところをお話しして、フィラメントを作るにはどういった要素があり、どういったところに難しさがあるのかというのをつかんでいただこうかと考えています。

二点目はフィラメントの製造についてお話します。使っている押出機として二号機のNoztek Pro改造版と、どんな工程でフィラメントを作っているかをご紹介します。また、フィラメントを作る上で重要な要素になっている、押出用の金型と延伸についてお話をさせていただく予定です。

当方は樹脂成形加工のキャリアがまったくないところから始めており、ほぼ独力でやってきています。いまだ日々失敗を繰り返しながら手探りで勉強している最中です。専門家ではないのと、作るもの・保有装置・資金力・人材などによってもたくさんのアプローチがあるので、フィラメント作りの考え方はこれが正解だと言い切るつもりはありません。

「ほとんど何もない環境ですが、こんな考え方・方法でやっています」という形でお話しできればと思いますので、興味のある方はぜひ聞きに来てください。