2020/04/19 20:09


タッチレスでドアを開けられるドアオープナーを低融点合金の鋳造で作ってみました。



コロナウイルス対策でドアやスイッチを直接触りたくないという需要があり、写真のような器具が販売されるようになってきています。

この形状なら138℃低融点合金の鋳造で作れそうな感じがします。これなら3Dプリントより早く作ることができそうですし、煮沸消毒も可能だと思われます。一度試作してみることにしました。


形状はこんな感じ。紹介されていたハイジーンハンドだと軸の部分が細めですが、低融点合金が少し柔らかめの材質ため、安全をみて軸の部分はわざと幅をとることにしました。後から見返すとなんだか武器みたいな形状になってしまいましたがおそらく重めのドアでも曲がらずにハンドリングできるはず。


LFG30でプリントし、アニールした後モールドを研磨。


1回目は底面から湯が漏れて失敗。型の合わせ面研磨を忘れてしまったのが原因のようです。


型の合わせ面を400番のサンドペーパーで研磨し、指で引っ掛かりがない程度に仕上げました。


再度鋳造。今度は湯が漏れることなく注ぎ切りました。


型を開けると型に湯はきれいにまわり切っています。2回目で成功!




実使用テスト。いろんなドアが開けられます。強度的には全く問題なし。もう少し細くてもよかったかな。この辺は型の3Dデータを変えながらいくつか作ってみるといいかもしれません。


煮沸消毒のテストもやってみました。95℃の熱水に鋳造品を浸漬。10分ほどボイルしても変形したり溶けたりすることはありません。問題なさそうです。

3Dデータは下記にありますのでよかったら見てみて下さい。

使ったフィラメントはこちら。
ガラス繊維強化PLAフィラメント LFG30(高強度、耐熱160℃) 

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