2021/03/12 21:51
今回の鋳造の新作はレンコンです!
LFG30フィラメントを使ってモールドをプリントしました。モールドは10°の抜き勾配をつけてあります。下の画像はプリント中の様子。プリント条件はノズル温度230℃、ベッド温度35℃、ノズル径は0.4mm(ルビーノズル)、積層ピッチ0.15mm。
こちらがプリント上がり。LFG30は飛び石造形は少し苦手です。これは入れているガラス繊維がアスペクト比のある細長い形状であることが影響しています。その代わり長い繊維だと補強効果が働くので高い強度を出すことができます。今回糸引きはリューターをかけて除去しました。LFG30は研磨できるため、リューターならゴリゴリやらなくてもさらっとかけるだけでとることができます。
あとは400番のペーパーで仕上げ。特に壁面が引っかかると脱型の際の抵抗になるので引っかかりがない程度に仕上げました。
研磨した後にアニール。アニール条件は100℃ x 20分で行っています。
今回は入り組んだ形状のため、離型性を良くする目的でシリコーンを薄塗りしました。シリコーンなら繰り返しモールドが使えますが、塗布しにくいという場合はシリコーンオイルでも離型性を上げることができます。
使ったのは市販のバスボンドです。ホームセンターで購入できます。
1日置いてシリコーンが固まったことを確認して型組み。ここに138℃低融点合金を流し込みます。
低融点合金を鋳込んだところ。湯の温度は150℃ほどです。
型を開けたところ。湯は完全に回り切りました。大きな漏れもなし。
最後に湯口カット、バリ取りをして完成です!