2023/02/27 18:03

ようやく押出二号機の改造もめどがたち、フィラメントも安定して作れることもわかってきました。さてこれから量産だ!…というときに、いきなりガツン!という音とともにモーターが停止しました。たまたまペレットが噛み込んだのかと思い再開するも、再び同じ症状で停止。これはもしかして…と思いベアリングを確認したら、案の定破損していました。スクリューを外して開放してみたところ、ベアリングの内輪が砕けており、黒い粉がドッサリ。ベアリングの玉も取れている無残な状態でした。以前から異音の兆候はあったのですが、負荷がかかったことで少しずつ削れ、最終的に破損したのだと思われます。



順調にフィラメントを作り始めていた矢先、一転して頓挫することになってしまうことに。何とかせねばということで、まずは製造元のNoztek社にコンタクトをとりました。押出二号機であるNoztek proのスクリューにはあらかじめベアリングホルダーを介してスラストベアリングが取り付けられた状態になっています。ベアリングがあらかじめ組み立てられた状態でスクリューを売ってほしいというお願いをしたのですが、諸事情があって残念ながらベアリングとスクリュー単品でしか供給を受けられません。何とかできないかと交渉したら、ベアリングホルダーという黒い枠にベアリングが2つはめ込まれた組み立て品は入手できることになり、この状態からスクリューへのベアリングの挿入を行うことになりました。


ベアリングの挿入は一見単純なようですが技術がいります。どうしようかとやり方を考えていたのですが、熱膨張を使ってスクリューを冷却、ベアリングホルダーを加熱すれば挿入できるのでは?ということに。早速冷凍庫にスクリューを入れ、オーブンでベアリングホルダーを加熱して試してみました。ところが途中までは入るものの、所定の位置まで差し込めず運悪く途中で停止してしまいました。


途中で止まってしまったベアリングホルダ

いくら力をいれても抜くことも押し込むこともできません。バイスも専用工具もないため、万事休す…ということになってしまいました。困ったな…と思っていたところに、偶然一通のメールが届きました。