2023/02/27 18:03

フィラメント押出二号機 スクリュー復旧格闘記 その1 より


スクリューの復旧ができなくなり、万事休すかと思っていた時、偶然大阪の株式会社高橋鉄工所さんからメールをいただきました。高橋鉄工所さんはゴム用押出機・樹脂用押出機のスクリューをメインに手掛けておられ、旋盤加工・マシニング加工、円筒研磨加工を得意とされています。 加工結果のプレゼン用に3Dプリンタをご使用とのことで、当方のサイトをご覧いただき、何かできることがあればとお声がけいただきました。今回の困りごとは高橋鉄工所さんの得意とされている機械加工でないため恐縮だったのですが、今回の経緯をお伝えしたところ、叩き込みでのベアリング挿入作業をご協力いただけることになりました。

以下が行っていただいた作業内容です。
解体→スクリュー軸径計測→軸径研磨微調整→組付け という流れで行っていただきました。


高橋鉄工所さんにて受け入れ、現物確認



解体(衝撃による損傷を抑えるため、青のNCナイロンでノッキングいただきました)


スクリュー軸径(φ12)微調整
スクリュー軸径を寸法測定いただいたところ、段付き部分付近が他の箇所より0.01大きかったため、この箇所をマシンオイル塗布の布ヤスリ(#180)で研磨し、0.005ほど小さくしていただきました。


最後にNCナイロンでノッキングしてベアリングホルダーを挿入いただきました。



端まできれいにベアリングホルダーを挿入いただきました。今回は簡単に作業いただけたとのことですが、やはり高い技術があってのこそだと思います。ご協力いただけたことで、またフィラメントの開発が再開できそうです。本当にありがとうございました。まずは二号機の立ち上げを急ぐ必要がありますが、スクリューもオリジナルで作ることができれば添加した粒子の分散状態を変えたり、生産性をさらにアップするといったことも可能かもしれません。せっかくのご縁ですので今後もぜひ協業させていただければありがたいと思います。以下は高橋鉄工所さんのご紹介です。

〒555-0043
大阪市西淀川区大野1-8-22
Tel 06-6474-0379 Fax 06-6474-8038

保有工作機械
旋盤:芯間3000L・5000L
4軸MC:芯間1000L・1500L・3500L・3500L
円筒研削盤:芯間5000L
バフ研磨台:芯間5000L

旋盤・4軸MC・バフ台は内作での小径対応可、円筒研削盤は協力業者様にて小径対応可。φ60~φ150を得意とされていますが、φ12のリピート案件もお持ちです。簡単なものであれば、現物からのスケッチ~作成もご相談に乗っていただけるそうです。