2024/08/28 13:02


フライアッシュの左官塗りに続き、卵殻での左官塗りを試してみることにしました。


卵殻といっても、粒径に応じていろいろあります。今回は初回ということで、自分で粉砕して試すことにしました。元の商品は100円ショップで売られているもので、「有機石灰」という名前で販売されています。中身は乾燥させたタマゴの殻です。


これが元のサイズです。数十mmくらいの大きさになります。


ミキサー粉砕後。数mmくらいまで粉砕しました。


長時間粉砕すればもっと細かくなりそうですが、今回はこの辺りで試してみることにします。


粉砕卵殻に酢酸セルロースバインダー溶液を投入します。


乾燥させます。


乾燥後。確かに軽くまとまってはいるのですが、指で押すとパラパラ落ちる感じにしかなりませんでした。粒子が大きいため、バインダー溶液だけでは粒子どうしをつなぎとめることができず、バインダー溶液が流れ落ちてしまったようです。


対策として、酢酸セルロースバインダー溶液に酢酸セルロースセメントを追加して、ポリマー成分を増やすことにしました。卵殻8gに対して酢酸セルロースバインダー溶液1.5g、酢酸セルロースセメント1.5gです。


混ぜた後に、少しもちっとした感じがでてきました。


後は敷き詰めて乾燥。塗るというよりは、どちらかというとアスファルトのように、敷き詰めて転圧するという感じです。もう少しポリマー成分を多めにすれば塗り付けもできそうですが、混ぜる際の作業性も悪くなるので、どちらの作業性を重視するかということになってきそうです。


乾燥後に酢酸セルロースセメントを塗って仕上げます。


これで卵殻塗り仕上げの完成です。赤玉の粒がところどころに入っていて、わりとおもしろい感じの仕上がりになります。