2026/08/04 19:14

マリンジャム様ではいったんライブロックを引き上げて、サンゴを接着してから海中に戻すという方法をとられていることから、接着テストは大気中でおこなっていただきました。


ただ、多くのサンゴ移植では、海底にサンゴを海に植える作業はすべて海中で行われています。接着剤も水中での作業に対応させる必要があります。

マリンジャム様で試していただいた接着剤は水中でのポットライフがあります。接着剤をむき出しで長時間水中につけておくと白くなって表面に膜が張ってしまい、接着できなくなってしまいます。

接着剤をチューブに入れれば水との接触は遮断できるのですが、軽い力で押し出すためには粘度を下げる必要があります。

何かいい方法はないかと考えていたところ、フィルムで挟み込んで水中に持ち込み、接着直前にフィルムをはがして使う方法を思いつきました。これならポットライフを気にすることなく水中作業ができます。

検証のため水中での接着実験を行いました。

このような形で接着剤をPEのフィルムに挟み込み、薄く引き伸ばしておきました。

これを水中に投入します。接着する石も同様に投入しておきました。

水中1時間投入後の接着剤です。見えにくいですが、色は透明のままで変わっていません。これなら接着できそうです。

フィルムをはがして、接着剤を速やかに石につけます。乗せただけでは接着しないので、力をかけて押し込み、界面の水を追い出して接着剤内面と石の表面が確実に接触するようにします。

さらに上に石をのせて接着します。こちらものせただけでは接着しないので、力をかけて押し込み、はみ出した部分は盛り上げてきれいにならします。ここまではすべて水中での作業です。

水の上からだと状態が見えにくいので、水中での接着後にいったん引き上げて写真を撮りました。指で押しても動きません。接着状態は良好です。

撮影後に再度浸漬しました。写真は浸漬30分後です。接着剤の表面が白くなり、硬化してきました。

こちらも引き上げて接着状態を指触確認しました。指で押しても動きません。良好な接着状態を維持できています。

接着剤と水を遮断する方法を工夫すれば、水中での接着もできそうな感触です。