2023/12/29 13:47
酢酸セルロースでフィラメント巻取機用の部品を作ってみました。
造形品に熱をため込んでビード溶け込みを上げるため、造形速度は少し上げ目の70mm/s、ファン送風OFFで設定しています。熱のため込みで溶け込みが進んだ部分は透明度が上がっています。
積層もわりときれいにいっています。
こちらが造形中の動画です。
今回の造形では溶剤と可塑剤両方を使ってみました。造形途中で可塑剤を塗布してインフィルの強度を上げ、造形後に溶剤を塗布して外殻の強度を上げようという試みです。
これが造形中に可塑剤を塗布している様子。
これが造形後に溶剤を塗布している様子。
比較的薄い部品ですが、溶剤と可塑剤の処理でそこそこ強度が出るようになります。部品を落としたくらいで割れることはありません。
造形品はフィラメント感知用センサーを固定する部品として使おうかと思います。
この巻取機は間欠動作になっており、フィラメントが巻き上げられ、U字になっているセンサーを横切って感知すると巻取モーターが15秒停止します。
停止中にもフィラメントが送られてくるため、自重でフィラメントが垂れさがり、センサーからフィラメントが離れていきます。15秒経過後に再び巻取モーターが稼働し、フィラメントを巻き上げてセンサーが感知すると停止という動作を繰り返してフィラメント巻取を行う形になっています。
酢酸セルロースの造形品が実用品として使用に耐えるのか、継続してみていきたいと思います。