2026/09/14 17:13

年初から酢酸セルロースフィラメントの積層強度改善品を検討してきました。紆余曲折ありましたが、今のところ致命的なトラブルはありません。まだ改善は必要なものの、なんとか順調にいっています。

これまで以下のような検討を行ってきました。

配合:
樹脂ブレンドレシピ検討(低沸点可塑剤が表層、高沸点可塑剤が内部に偏在する設計)
セミナーでお話しした「分子量分布の二峰化」に近い考え方

押出:
混練改善(ブレーカープレート:開口比率、L/D)
加熱領域調整(加熱筒追加による延長)
フィード能力アップ(バレル内壁のラフニング
モーター過熱防止(空冷ファン設置)

引き取り:
透明フィラメント誤検知対策(センサ周り)

巻き取り(長尺用ワインダー):
透明フィラメント誤検知対策(センサ周り)
回転速度アップ(モーター交換)

3Dプリント:
新プリンタ導入(開放式、高速造形対応)
造形条件調整(ノズル温度、ベッド温度、速度、ファーストレイヤー…)
定着条件調整(マスキングテープ、塗材)

今回の樹脂はなかなか扱いが難しく、非晶性樹脂でここまでテコ入れして検討したのは初めてです。まさか配合レシピ検討から装置改造を含め、川上から川下まで全部に手を付けることになるとは考えていませんでした。かなり時間も費用も掛かっていますが、自分の技術レベル向上にはとてもいい機会になっています。

再現よくフィラメント加工、3Dプリントともできるようになっているので、OMMF2026に応募してみました。結果は10月末です。受かったら展示用にフィラメント長尺品、造形品など準備していきたいと思います。